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私の好きなものと生きるお話。

コロナと病み上がりと「ウィッカーマン」

2月に入ってから産まれて初めてコロナに感染し、高熱39度超えが3日以上続き、全ての記憶が飛んだと言っても良いくらい以前の生活が思い出せない日々です。

数日前から仕事に復帰したものの、現実感が失われていて、私自身はその場に存在していても心は上の空というか、別のところに居てなんだか生きてるのか死んでるのかわからない毎日です。匂いもまだ分からないし味も変だし声も変なまま。

ただ生きる為に動く為にエネルギーを摂って、喜びも何も無くひたすらって感じで「生きてる意味ないなー」とか、「生きる希望も楽しみも無い」ってくらい精神的にも落ち込みました。

高熱でホルモンバランスも崩れたので、より一層情緒不安定さにも拍車がかかっています。

いま私が感じている鬱っぽさや虚しさは弱っているからで、「いつかまた以前のように過ごせるはず」と頭では分かっていても心が追いつかず、早くくたばってしまいたいくらい、気持ちが落ち込んでいます。※ただ、自分のいまの気持ちを吐き出すためだったり整理するためにここに吐き出しているので、いつか図太く生きる(はず)なので…つらつらと吐き出させてください。(心配ご無用です。)笑

 

コロナになる前に観たかった映画を数本レンタルしていたので、熱が下がってからずーーーっと観たかった映画「ウィッカーマン」を観ました。

1973年版のものです。

数年前に「ミッドサマー」を観てからというもの、隔離されたコミュニティでの奇祭、カルトものにハマってしまいそれ以来ずーっと観たかった映画です。アマプラにも無いので、マニアックなホラー映画はレンタルしに行ってますが…いつかはマイナーなものももっと観られると便利だなと思います。

ウィッカーマン」は私が想像していたよりおどろおどろしくなく、グロいシーンは一切無く思っていたより恐怖は無かったので拍子抜けしました。直接的な恐怖というよりは独特のコミュニティの存在、厳格なキリスト教徒である主人公とは決して相容れることのない文化の違い、宗教の違い…。迫り来る違和感がじわじわ怖い、人間の怖さというような感じ。この後どうなるんだろう?という好奇心でいつの間にか88分経っている感じです。劇中流れるミュージカルのような歌も奇妙な世界観にとても合っていて良かったです。

この映画は当時のイギリスでの既成のホラー映画の概念を破りたくて、新たな世界、更に知的で誰も観た事が無いようなものを作りたいという熱い気持ちから監督たちが制作したらしいのですが、(DVDにも当時の貴重なインタビューが収録されていて興味深かったです)様々な不運があり120分から次々にカットされ、フィルムも紛失し、今日本で観られるのが完全版ではないという悲しさ満載の作品だそうで。

特典映像にカットされたシーンが少しだけ収録されていましたが、88分の短さでも十分「ウィッカーマン」の世界を楽しむ事が出来たし、当時の製作陣の彼らの熱意や挑戦が伝わってこちらも熱い気持ちになりました。

あのラストシーンは他の映画で中々味わえない独特の雰囲気を醸し出しているので、数々の困難に見舞われながらも今の時代にこうして私がこの映画を観られたことに感謝です。

カルト映画好きな方、ミッドサマー好きな方には是非観て欲しい作品です。(もちろん1973年版のほうをお勧めします。)生け贄…興味深い悲しい世界。

 

一月の震災、そしてコロナといい心身ともにもう何もかも嫌だーってなってしまう所なんですが、好きな映画を観ているとき、新しい世界に触れているときは嫌なことを忘れられるし生きててよかったって思える貴重な時間です。

これからも観たい作品をどんどん観ていけたらと思います(主に大好きなホラー作品)。

 

ドラマでは「厨房のありす」を観ていて、毎週癒しをもらっています。永瀬さん沢山活躍していて嬉しい限り。。。泣

 

絵もゲームもまだまだ楽しめそうにないかも。マスボ級には上がっておきたいけど、いつになるやら…。早く元気になりたいな。

絵に関しては今は二次より自分の内面を現す泥臭いものを描きたい気持ちでいっぱい。(自分のぐちゃぐちゃな感情で好きなキャラクターを汚したくない気持ちが強い)なのでオリジナルで。

 

病み上がり期、心を置き去りにしないように無理なく過ごしたいところです。

 

 

 

ではまたーーー。