何年かぶりにふと、無性にJAPANのアルバム「Tin Drum」が聴きたくなって久っっしぶりに聴きました。 最高に美しくて、退廃的でオリエンタルな独特の世界観に引き込まれるこのアルバム…。 JAPAN史上最高傑作と呼ばれ、唯一無二の音の世界!…ではあるんですが、 私はこのアルバムの良さに気付くまでがとにかく長すぎました。
まず、簡単に私の音楽遍歴を話すと16歳でL'Arc〜en〜Cielに出会ってから音楽に興味を持ち、そこからDIR EN GREYに辿り着き、その他の2007年頃流行っていた所謂ネオビジュアル系をさらっと聴き、その後にLUNA SEAというモンスターバンドに出会ってしまい、そこから人生が色んな意味で狂い始めたわけですが。
10代はひたすら特にその3つのバンドに熱くなって、20歳を過ぎてからはLUNA SEAの私の敬愛するギタリストSUGIZOのルーツを探る旅に出ることにハマり、JAPANを知ることになるのです。
JAPANは私の産まれる前の1970年代に結成され、初めの頃は英国で中々人気が出ず、のちに圧倒的ビジュアルの高さで日本で先に人気になったらしいのですが。。。
私がリアルタイムで見てきていないバンドなので、詳しい全容や歴史は分からないのでもどかしいのですが、だいたいそんな感じです。らしいとしか言えないもどかしさがあるし…(適当か)
JAPANっていうバンド名も意味があるのか…?!と思いきやそんなに意味もなく付けられたらしいから驚きです。4枚のアルバムをリリースした後、メンバーそれぞれが好きな様に作り進化を遂げて出来上がったのがこの「Tin Drum」というアルバムで、この一枚を産み出したのを最後にJAPANは解散しています。
ラルクのユッキーも昔「Tin Drum」を絶賛していたし、SUGIZOもデビシル関連は全て好きだとはいえやはりこのアルバムの存在は欠かせない話をどこかでしていて、ずーーーっと気になっていた「Tin Drum」。私はこのアルバムを「Quiet Life」と共に期待しまくって買ったのですが、
正直全く理解できませんでした。。。
当時の私の耳にはまだ早すぎたようです。あんなに私の好きなアーティストが揃いも揃って最高!!と言っている「Tin Drum」が、こんなに訳のわからない音楽なのか…?!と拍子抜けして、それに比べたらめちゃくちゃ聴きやすい「Quiet Life」ばかり延々と聴いていたのを思い出します。
そりゃそうで、その2枚では聴きやすさが全然違います。
「Tin Drum」の位置付けが難しいですが、ラルク聴き始めの少女がいきなり「DUNE」聴いた感じとか、DIRの「DUM SPIRO SPERO」聴いちゃった感覚に近いです。初心者はそこからじゃないだろう。というか…。
とにかく私には早すぎたのです。
だけどどうしても、どうしても20歳の私は「Tin Drum」を理解したかった。理解したくてたまらなかった。心の底から最高!って思いたかった。
だけれどそのアルバムはよく分からんな…となったまま別のアルバムを聴いたりDavid sylvianソロ作品に行ってしまうのでした。
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時が経ったいま。2023年の秋。
ブログの初めに戻りますが久しぶりにこのアルバムに触れたくなり、何年かぶりに聴いたら、
マジで最高としか言いようがなかった。
なんだったんだろうこの10年。
私はこの「Tin Drum」の渋さに気づいてしまったのか、どう考えたって一曲目からラストまで無駄が一切なく、どの曲も東洋の匂いと何よりうねりまくりながら主張してくるミック・カーンのベース、シンセの不思議な和音の中毒になってしまうことになります。
その間に特別色々聴いたわけではなかったはずなのに…。なんなんだろう、ほんとに何もかもが心地よくて今の季節にぴったりで。
David sylvianの歌声ももう良すぎだしHYDEさんのROENTGENはDavid sylvianとしか思えないし。なんかHYDEさんのROENTGENも聴きたくなるし。
すべてのタイミングが揃ったのかなんなのか。
漫画でも音楽でも映画でもドラマでもなんでもそうですが、自分とその作品が出会う時期とこれだ!!!!ってぴったり心と一致する時ってズレがあるというか、タイミングこそ全てじゃないですか。
いまが私にとってのそれなんだなーってなりました。
「Tin Drum」最高!って思える歳になったよ。
もちろんファンの間だったり音楽好きのあいだではJAPANといえば「Tin Drum」でしょって思うかもしれないですが、私にとってはそうじゃなかったんだよな…全然わからなかった。笑
出会うのが早すぎた。
それにしてもジャケ写に毛沢東の写真貼ってあったり(しかも剥がれてる)ジャケ写、意味深すぎません…??
政治色強めか…?何らかの思想があるのか…?とかもよく偏見もってたんですが、そんな深刻なものじゃなかった。はず。笑(適当)
英国の人から見た東洋、中国のイメージがこれってことなのかな。。
曲のなかでもその中国!!を感じる音とかあるやん。あれとかたまらんよね。なんなんだろ。全然言葉にできんくて頭の悪さ丸出しなんだけども。笑
延々と聴いていたくなる「CANTONESE BOY 」、「Visions of China」…。
ミック・カーンのベースめちゃくちゃいいなー、唯一無二じゃない?ってなるのは凄いと言われるフレットレスベースだからなの…?
音楽知識がなく感覚だけで生きてる私はとにかく凄いとしか感じられないわけですが、
知識があればより一層楽しめるアルバムなんだろうなぁ……。
やっぱりこういう音楽に触れることが出来たのもSUGIZOのおかげだし、SUGIZO1人が聴いてきた音楽を辿ることが大好きすぎた過去があって、
いまこうして改めてJAPANの「Tin Drum」に思いを馳せることが出来て本当によかった。
20歳でDavid sylvian好きな女性って渋くない?って今にして思う。笑
知ってる人誰もいないし、ひたすら1人で楽しんでたな…という記憶。あとは大好きな妹と共有しまくるのが楽しかった。そもそもLUNA SEA好きな同世代がまずレアすぎる上にSUGIZOソロまで好きな人なんてまず周りにいなかったから、
その想いを共有できる点でいうとネットがあって良かったなって思います。
長々と書き散らすだけ書き散らして肝心のレビューとかは無いっていうね。笑
音楽レビューは私の得意分野ではないので…
私にあるのは情熱のみ。熱量のみ。笑
それで乗り切るだけという。笑
「Tin Drum」に関しては様々な方のレビューが読めるし、リアルタイムでその時代を肌で感じて来た人達の想いがとても貴重なので、色々と探してぜひ読んでみて欲しいです。
YMOとデビューした年が同じっていうのも運命的だよね…。
とにかく今はJAPANの音楽、David sylvianの声に癒されています。
シンセってすごく面白くて奥深い楽器なんだね…。この間のHATAKENさんのシンセ見て改めて興味わきまくり。。
YMOもがっつり聴きたいなぁ。そんな季節だなぁ。
なんか語り足りない感もあるけど…このオリエンタル色がたまらない!って感覚に陥るのはこのアルバムだけってくらい興奮してます。
この化け物を産み出したら解散しても仕方ないのかな…。
絶妙なバランスで成り立っていたんだろうね。
バンドやグループって生き物だから良い意味でも悪い意味でも恐ろしいよね。
私も今推してる某kpさん達のことも想いが複雑すぎてどこにも吐き出せないもんな…。笑
本人達にしか分からない領域なんだろう。
あらゆることを許せたら、愛せたらいいんだろうけど…。中々難しいよね。
人それぞれの想いは別々だし、個は個でそれぞれが大切だし。
話それまくりだわ。笑
とにかくどうしても「Tin Drum」を理解したかったころのあの頃の私に言いたい。
だいじょうぶだぜ。「Tin Drum」、サイコーってなってるから。
フレットレスだと何がすごいのかはまだ私には分からないけれど…あのミック・カーンのベースが最高って思える私は最高だよ。(飛躍しすぎである)
またデビシル関連で教えてもらって購入したCDがあるので、全部じっくり聴いてからここに長々と書き散らそうと思ってます。
そろそろあの生涯のアルバム選ぶ記事とMOTHERとSTYLEの話したいけど、また今度…💫
明日からどうなるかなー…。
ではまたーーー💫