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私の好きなものと生きるお話。

NIN?YMO?音の洪水どころではない音の威圧感そして浮遊感〜これがSGZ×HATAKEN×松武秀樹Worldだ〜

先日行って来たSUGIZO×HATAKEN feat.松武秀樹(Logic System)のライブ、

表題「HEAVEN」。

 

このライブは普段のSUGIZOソロライブだと思って行くと良い意味で裏切られるのでまた面白いです。

一言で現すと…かなりマニアック!!

変態宇宙空間というのが私にとってしっくり来るワードです。

つまりは最高ということでして。

 

ギターはもちろん機材マニアでとことん完璧主義で妥協を一切許さないSUGIZOさんと、

モジュラーシンセ奏者のHATAKENさんの組み合わせは絶妙で、

心地よい音が広がっているなーと思ったら、

不思議で奇妙な音が響き渡ったり。。

SUGIZOさんの宇宙的なあのギターの音色とHATAKENさんのモジュラーシンセの音は無限に聴けると思います。

もうずーーっと。

一曲一曲も一般の曲と比べたら長めで、

ひたすらその音の洪水が流れていて、

こちらはそれを受け取るのみ。。

なにもできません。笑

その音を受け止め、

自分の中の新たな世界と強制的に向き合わされるのみ。

SUGIZOソロもアンビエントな楽曲は沢山あるけど、

ここまで聴き手がわーわーキャーキャー盛り上がれない空間はないと思う。笑

それは勿論良い意味でです。

盛り上がりようがないのです。

ひたすらSUGIZO &HATAKENワールドの音色を聴き、

独特の世界観が曝け出された映像とともに、

自分の内面と向き合うことになるという…。

そしてそれは心の浄化でもあり、

怒りでもあり、悲しみでもあり。

受け手によって様々な解釈が異なるであろう異質な空間なのです。 

 

とにかくこの2人が音を出せばそりゃーこれだけ変態的な空気になるよねって感じで、

もはや私のこの陳腐な言葉による感想など意味がないのです。

ひたすらSUGIZO &HATAKENの音の洪水に身を委ねるのみ。。

そして盛り上がるというよりかは、

心の中がマグマのように熱くなるような感覚なんですね。

 

 

中盤から、松武秀樹さん(Logic System)が登場し、

更に音の威圧感に心臓を鷲掴みにされます。

心臓を…というのも、

松武秀樹さんのシンセサイザーの音はガツンと体を貫くくらい迫力のある音で、

ひたすら圧倒されるんです。

それだけの音圧があっても心地よいリズムが響き渡る。

そこへ更にHATAKENさん、SUGIZOさんの独自の音色が加われば…… 

あとは…分かるよね??(なんだよ)

 

アンビエントだけではない、

独自の音、音、音の展開。

 

これほどまでに緻密に計算され尽くしたかのような、隙のない、何一つ無駄のない電子音の暴力は(ついに暴力と言ったな)

これは…Nine Inch Nailsか…?!と錯覚したりもしました。

だけど彼らの電子音楽のなかにSUGIZOさんのギターが混ざると、

やっぱりNINでもなく、YMOでもなく、

これはこの3人にしか出せない独特な世界なんだと改めて感じさせられました。

 

最後はアンコールでYMOの楽曲、

Behind The Mask」を演奏してくれました。

あの高まるイントロとともに、

坂本龍一さんと高橋幸宏さんへの想いを胸に演奏する彼らを見て、胸が熱くなりました。

私がこのごろ何観ても何聴いても泣いてしまうメンタルだとはいえ、

このメンバーでのYMOの曲の演奏を、

生で聴けたことにひたすら感動でした。

 

 

SUGIZOさんがロックに目覚めるきっかけの一つであったYMO

そしてあの「千のナイフ」の制作や数々の制作に携わり、YMO第四のメンバーだと言われる松武秀樹さん。

それら全ての音を受け入れ、HATAKENさんの色を出しながら調和する3人のBehind The Mask」は、とても贅沢で尊い時間でした。

 

 

坂本龍一さんも天国へ行ってしまった今、

更に心に響き渡るものがあって。

音楽って目には見えないけど存在してて、

しかもずーーっと残り続ける不思議なもので。

そういった「音」で自分の世界を表現し続ける人達に、勇気と感動をもらった夜でした。

 

 

 

幼少期からヴァイオリンをスパルタでやりながら、途中からYMOやデヴィッドボウイ等に憧れロックに目覚めたSUGIZO少年が、

こうして今たくさんの人々に影響を与えているように…。

想いは音として受け継がれていくんだなと思うと、泣くしかないじゃないですか。

 

そして2018年にリリースされたSUGIZOさんのリミックスアルバム

SWITCHED-ON OTO」

を改めて聴き込もうと思い、

今も流しながら書いています。

当時このアルバムのリリースの時期だったかうろ覚えではありますがSUGIZOさんのyoutubeでも何回かシンセ回があって、

めちゃくちゃマニアックなことをやっていて、

コードだらけになってる機材を見て変態だとしか思えなくて、最高に興奮した記憶があります。笑

 

当時のATOLSさんとの対談も印象的だったのでリンク貼らせていただきますね。

https://www.barks.jp/news/?id=1000156162

(SUGIZO×ATOLS対談)

 

「怒れる電子音楽」をテーマに数々の匠によってリミックスされた「音」の楽曲たち。

これはもうマニアックすぎて、

どんなシチュエーションで聴くんだ?って感じで最高なんですが、

SUGIZOさん含め各々の皆様の好き!!が詰まった変態音楽で、売れるとか売れないとかなーんも意識してなさそうなのが最高に好きです。笑

もちろん全インストだし。

めちゃくちゃ好きなことやってる。笑

それが伝わるから、聴いててその熱量とマニアックさに心をもっていかれるので、

電子音楽好きな方は是非聴いてもらいたいアルバムです。

 

 

そういや今回のライブ、

映像が日本画や浮世絵、和のテイストだったので更に私得でしかなかったです。

ライブだー!楽しみ!暴れよ!もしくはキャーキャーしたいな!はしゃぎたい!ってカップルや友達でこのライブ行ったとしたら沈黙しかなさそうで、

その後方向性の違いで仲違いしそうで、

それがまた大好き空間でした。笑

(性格が悪いなッ!!←カミナリ)

 

 

マニアックに好きなことやるって素敵ですね。

 

そして、SUGIZOさんHATAKENさん松武さんみんな長生きしてね。

おいしいご飯食べてね。

ご飯食べてる所想像できなくて良きだけど、

これからもたくさん新しい世界を見せてください。

 

ありがとうございました!!

 

 

長々ととっちらかってるし私は音楽の知識皆無なので感じたままにしか感想書けなかったけど…

きっとその場にいた皆様それぞれの心にあの爆音が鳴り響いたことでしょうから、

言葉なんざ本当はいらないのかもしれませんね……。

 

それと、(長いな)SUGIZOさんのライブも時代に合わせてか写真や動画OK、SNS是非拡散してねってなっていたのが驚きでした。

私はライブ中とか旅行中に写真や動画撮るのあんまり好きじゃなくて、

肉眼での景色を焼き付けたい派なので(めんどくさい人です)ほぼ撮ってないんですが、

それらの写真や動画をお求めの方はTwitterやインスタへどうぞ。

 

あの狭いホールで前の方だったのは奇跡でした。

何回も髪の毛直すSUGIZOさん可愛かったな。

好きなものへの熱を、

再び思いださせてくれてありがとう。

 

 

 

これもキリないね。笑

シンセって興味深い楽器だなぁ…。

私には何が行われてるのか分からないけどとにかく凄かったよ!!

 

 

 

 

ではまたーーーー💫