「君さ、みんな死んじゃえって顔してるね。」
初対面でタニショーさん(今は亡きマエケンさん)から突然そう言い放たれた若林。
自分のなかの何かを見抜かれた様な気がして、
この人に嘘は通用しないなと思ったのだという……。
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前回同ドラマ感想で、山ちゃんの「嫉妬は燃料」への想いを書いたのですが…。
今回は若林さんパートのお話で印象に残ったことをつらつらと書いていこうと思います。
いつものようにまとまってないよ⭐️
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怒涛の行動力で加速していく山ちゃんパートとは違って、
ナイスミドル時代の若林さんと春日さんを描くパートはゆるやかに進んでいく。
売れたくて、テレビにも出て、有名になりたいけれど現実はショーパブで前説の仕事しかなかったり、理想とは遠く、燻る若林。
生い立ちも初めの方で少し語られているけれど、
諸々の事情により「感情を出すな。お前死ぬぞ。」という圧を呪いのようにかけてくるお父さんが独特すぎて。
若林さん…ひねくれながらも良く健やかに生きて来られたなぁ…って思ったよ。笑
THE・昭和なお父さんは若林青年のやることなすこと否定して、とにかく圧しかなかったんだけども、そんな家族の中でも大らかなおばぁちゃんの存在に救われたな。
お父さんとは対照的で、悩む若林を陰ながら応援していて、いざというときにさりげなく背中を押してくれる存在で。
暗めに描かれがちな若林パートに、いつも明るさをもたらしてくれる存在だったな。
そしてもう1人、希望の光しかない太陽のような存在、タニショーさん。
(前田健さん(マエケン)の事を大谷翔平さん(タニショー)と表現する遊び心も好きだった)
会うたびに「いま、幸せ?」と問いかけてくるタニショーさんは、今だからこそそう感じるのか、全力でパフォーマンスしている姿もどこか儚げに見えて、それでもその場をパァーっと明るく照らす刹那的で独特な雰囲気を持つ人だと感じられた。
タニショーさんとの出会いはナイスミドルの2人にとってとても重要なものになるんだけども、
視聴者の私にとってもタニショーさんの曇りなき笑顔、元気さにパワーをもらいました。
妬み嫉みで怒りに燃え上がりながら進んでいく山ちゃんのストーリーと、燻りながら全体的に暗めなシーンの多い若林のストーリーが交互に展開されていくのだけれど、そんな中で癒しになる存在だったのがタニショーさんだった。
捻くれ者の2人にはない、真っ直ぐさと圧倒的明るさが良い感じに対象的に描かれていて、
このドラマにおいて本当に重要で大好きな存在です。
タニショーさんの命がけのステージを観て内なる情熱が燃える若林、
良くも悪くもいつもと変わらず我が道をゆく春日。
春日の存在も、若林とは違っていてまたとても面白くて。
若林は頑張ってても売れなくて仕事も増えなくて、情けなくて苦しいって思ってるのに、
春日は苦しいなんて微塵も思っていなくて、
「楽しいですよ」と言い放ち、
「楽しいのに、どうやって苦しめばいいのか分からない」みたいなことを言っていて、
そこもまた救いだった。
自分と相手が同じ気持ちでいるわけではないのはもどかしいかもしれないけど、
どーんと構えて自分は自分というペースでひたすら楽しむ春日の姿も、私のような陰の者にとっても楽な気持ちになったよ。
いいなー、こんな感じになりたいって観ながら何回も思ったもんね。笑
違う2人だからこそ、オードリーが成り立っていて…そのバランスが素敵だなって思ったよ。
そして1番印象に残っているのが、
M1の漫才…ももちろんそうだしその再現漫才ももちろん鳥肌ものだったのだけど、
やっぱりラジオのオーディションへ1人で行った時の若林さんのエピソード。。
「なんでもいいから話してみて」と放送作家さんに言われるがままに、「春日のこういうところが変で、こういうところがおかしいんですよ〜」と、ひたすら春日の話をする若林。
すると「他の人の話ばかりするんだね。」と言われてしまう。
はっとした若林は静かに、
自分の気持ちを話し始めて…。
そして黙って聞いていた放送作家さんが、
「君、その話面白いよ。」と言い、
「人が本気で悔しかったりみじめだったりする話は、面白いんだよ」
と言われた若林の、これまでどこか陰っていた表情に光が差していく瞬間のシーンが今でも忘れられず、何度も心を打たれたよ。
その後にラジオの仕事をもらっていき、
いまに繋がっていくわけだけど…。
とにかく若かりし頃の若林さんは人の目を気にして、相手の裏の裏まで読んで山ちゃんとはまた違うひねくれ方をしていて、それがまた人間味溢れていて面白くて。
私は若林さんのエッセイ本もまだ読んだことがなく、「たりないふたり」もしっかり観たこともないのですが、このドラマをきっかけに山ちゃんのこともオードリーのことも好きになったし、
物凄く元気と勇気をもらったドラマでした。
とにかく行動あるのみで、
もがきながら進んでいく若者のひたむきな姿を観るともう泣くしかなくて。笑
泣きすぎだろって感じだけど、
ほんとこれに関しては久しぶりに心を動かされたドラマでした。
昨今のテレビドラマはもうほとんど正直面白く感じないし、90年代のドラマ好きとしては物足りなさすぎて無味無臭だし、なんの刺激もなくふーんってなっていくところを…
この「だが、情熱はある」は覆してくれたなーって思いました。
最初は、今も生きてる芸人さんの半生ってなに…??どゆこと…?って思ってたけど、
観始めたらとても熱くて、製作陣の想いも熱くて、情熱しかなかったよ。
ところどころ演出も細かいし柳沢慎吾さん最高だし、間違いなく今年で1番好きなドラマです。
(まだ今年終わってないけど)
どうしてもいまの時代ってテレビでは攻められないんだろうなと思うと寂しくなるね。
テレビに限らずだけど、なんかSNSってすべてを駄目にしてない?って暴言吐きたくなるくらい、いろーんなものがつまらなくなったな。
それは私が歳を取って、感度が鈍っているというのも勿論あると思うけど、
規制の厳しい今…何を観ても棘もなく毒にも薬にもならないってかんか悲しいよね。
どうせなら毒にでもなったほうが幾分かマシなのではと思うほど。
全力で生きて行動する2人の男たちの情熱、
嫉妬を燃料に変えて夢を掴んでゆく姿、
めちゃくちゃかっこよかったです。
観たことないなー、とか興味ないなーって方も
頭のすみっこで覚えていてくれると嬉しいです。
今はJ事務所問題で色々とあり、
私も色々考えさせられる日々ですが。
この作品で全身全霊で演技をする2人もとても輝いていたので、勇気をもらえる作品でした。
ほんとはもっとドラマ終了後とかに書くともーっと情熱あふるる感じで書けたのかもですが、
いまはとにかくこんな感じ!
日々感じることだらけだなー。
なんだろなー。
いかに自分がブレずに居られるかってところだなー。
私マジでブレんからね。笑
(なんの自慢)
同調圧力とかしらねーって思うよね。
やだよね。しらんわー。
自分がどう感じるかだもんね。
すべてはそこだー。
情熱出してこ。
タニショーさんことマエケンさん。
とっても素敵だな。
ひまわりのような存在に決してなれない私からしたら眩しすぎる。
みんなあったかいところへ、
集まっていくからね。
光があるところに。
私も光合成したいな。
わたし、生きてるー!!をモットーに
下半期も生きよーね。
文章まとまらんだわー。
いつもの事だけど、これもまた今の私なんでええかー。
ではまたーーー💫