your place.

私の好きなものと生きるお話。

狂気を求めるとき—「アイズ ワイド シャット」

このごろ自分の気持ちが何なのかよく分からないまま日々を過ごして、いつのまにか一月も中旬になってしまった。とにかく今の気持ちや感情をブログに書きたい、吐き出したいという思いが強いのに中々書けずにいた。

前みたいにゲームや趣味に夢中になることが今は出来ず、それでも虚しいのが嫌で枯れた心を何とか動かしたいという葛藤のなか、キューブリックの遺作である映画「アイズ ワイド シャット」(1999年公開)を観た。

想像していたより分かりやすく2時間超えでもあまり長く感じなかった。「シャイニング」も大好きだけどこの映画の妙な魅力に惹きつけられてしまって、既に何回も観たくなってしまっている。特に不気味で異様な例の仮面パーティでの儀式のシーン。宗教的な音楽がまた良くて、良い意味での気持ち悪さが頭から離れず、サントラ欲しくなったほど。笑

(Jocelyn pook / Masked ball)

https://m.youtube.com/watch?v=CoZJdil0_HI

 

宗教的で異様な光景が繰り広げられる映画ってとても好きで。音楽も民族音楽とかとても惹かれる。(宗教自体は好きじゃないのであくまで文化として…)

 

ある倦怠期の夫婦(トム・クルーズ&ニコール・キッドマン)の話で、生々しい感情のやり取りがとても好き。艶っぽいニコール・キッドマンが最高に素敵。口の悪いところ、夫との口論での感情爆発させているシーン、とても好き。

映画の詳しいストーリーや考察は検索すると参考になるものが沢山出てくるので、私は書けないけど、とにかく単なる夫婦の倦怠期や性的な問題だけじゃないんだろうなと思わせて来るところがキューブリック作品の魅力のひとつなんだろうなと思う。

映像、音楽、何もかも惹き込まれる。

とある謎の仮面パーティも、闇の組織…例のあの秘密結社が関係しているんじゃないかとか陰謀論目線で観るとまた沢山の発見があって、興味深く、何回も観たくなる。この作品の試写会の後にキューブリックが亡くなっているところも、消されたんじゃないかとか様々な憶測を呼ぶところもまたミステリアスな要素のひとつ。

主人公ビル(トム・クルーズ)もよくあんなに妖艶な女性たちにあの手この手で誘惑されながらもよく一線を越えなかったよね…。笑

原作がアルトゥル・シュニッツラーの夢小説(1926年)だそうで、この小説もいつか読んでみたい。

夫婦のあいだに起こっていることが夢なのか現実なのか分からない所、夢であって欲しいと思いたい所…そしてラストの夫婦の会話のシーン。

観ている側も何を観ているんだろうと思わせられる、一度観ると忘れなられない異様な乱交パーティ。

自分が知り得ない世界がこの世に存在していて、それらを知らないまま死んでいくのだろうかとか、さまざまなことを考える。

 

興味のある方は是非観て欲しい映画。非現実な世界へ逃亡できること間違いなしです。

ピアノの曲も不気味で良い味出しまくっていたので音楽にも虜になってしまったよー。

 

今「シャイニング」の続編「ドクタースリープ」観たいと思ってるけどキューブリックモードになってしまったから、アマプラで観られるうちにキューブリック作品改めて観ようかなと思う。

2001年宇宙の旅」は10代で借りて寝てしまってもったいないことをしたし、「時計仕掛けのオレンジ」も内容が内容なだけに気が向いたらまた観返したい…。

キューブリックはあれよね…完璧主義なところもまた魅力だよね。SUGIZOといいNINのトレント・レズナーといい完璧主義な職人気質なアーティスト大好き…!

 

今週末からまた忙し無いから中々心のゆとり持てないかも…。なんだかここまで弱るとは思ってなかったな。なんとか自分を取り戻さねばな…。

しんどいーーだるいーー!!って気持ちしか出てこない日々なので、弱音も吐きまくりたいと思いながら…。笑

 

昨年年末に観てた大好きなドラマ「白夜行」の話も改めて書けたらと思う。

 

 

んではまたーーーー!